2010-01-01から1年間の記事一覧
愛なんていっぱいあるから置いといてそう映画でも見に行かないか(成瀬悠太)
触れられず触れずにひとりいることで季節に染まる僕の体温(成瀬悠太)
好きだった ポッケの中の星くずをそっと取り出すような仕草が(成瀬悠太)
しんこきゅううそつききずなななかまどどうくつつみききみが好きです(成瀬悠太)
凛とした空気が肌に冷たくて故郷の冬を思い出す朝(成瀬悠太)
連作「好きです」 成瀬悠太 公園で「カラマーゾフの兄弟」を読んでるような人が好きです年老いた画家はキャンバスに向かってあおい夜空をあおく描いたHappy birthday to you きみはまたひとつ大きくなって優しくなったカーテンを閉め切っているこの部屋も確…
朝顔が咲くベランダの向こうから街の寝ぼけたおはようの声(成瀬悠太)
犬猫がすきなあの子と畜生のように交わり更けていく夜(成瀬悠太)
ラブソングばかり一晩中歌い合ったあの子を好きじゃなかった(成瀬悠太)
花火からのぼる煙が目に沁みて花壇の縁に腰掛けている(成瀬悠太)
連作「四月の孤独」 成瀬悠太 ゆっくりと桜並木を歩き出す僕をダックスフントが追い抜くヘッドフォン越しに電車の運休を告げるアナウンスを聞いているパソコンの白くぼやけた光では照らしきれない部屋は薄闇友だちのノートに書かれた数式が間違っていてだけ…
退屈な毎日だから校長のカツラ疑惑でつぶす朝礼
この恋の方程式は虚数解だと知りつつもあいを求める(成瀬悠太)
くずかごに吸い込まれてくひこうきも僕の想いが重かったのか(成瀬悠太)
覚えたての愛をぶんぶん振り回す 当たってしまった人ごめんなさい(成瀬悠太)
お別れはいつも突然やってくる 決まって振られるのが僕だから(成瀬悠太)
ヤクルトの賞味期限が切れていて頭の中が取り戻せない(成瀬悠太)
やけどした舌がじりじり痛んでる 忘れられない記憶とともに(成瀬悠太)
絶望と呼ぶには少し足りなくてまだ終わりではない場所にいる(成瀬悠太)
バーガーをコーラと共にのみくだすくらいなんだか死にたい気分(成瀬悠太)
タバスコを振りかけるように降る雨が春の匂いを掻き消しいく(成瀬悠太)
もし僕がロボットならば廃棄処分されるだろうな 空を見ている(成瀬悠太)
大げさな未来を想い公園のベンチで飲んだコーンポタージュ
暇そうにそっぽを向いた横顔をつっついてみる 微笑んでくれ
あどけない右頬の片えくぼとかきみの形は僕にやさしい(成瀬悠太)
ビニールが春一番にさらわれて明治通りを横切っていく
こんにちは、成瀬悠太です。題詠blog2010に参加します。 2008年にも参加させていただいたので、今回で2度目の参加となります。 得意料理はお好み焼きです。 前回は参加時期が遅かったこともありだいぶ駆け足になってしまったので、 今年はのんびりと一首一…
チェリーチェリー こちらは桜の花びらが降ってます まだ夜は明けない(成瀬悠太)
でたらめなロックンロールを歌ってる 雷の音が遠くで響く(成瀬悠太)
もう僕らいい大人だし四月だし夢を見たっていい頃合だ(成瀬悠太)