2010-03-01から1ヶ月間の記事一覧
ビニールが春一番にとばされて明治通りを横切っていく（成瀬悠太）
声に出すと嘘になるから言うけれど あーなんかもう死んじまいたい（成瀬悠太）
思いでを譲りはしない代償に狭まっていく 犯人はだれ金属の冷たさ頬に感じつつ飲み込んでいく灰と喧騒硬質な眼差しそっと受け止める あなたのことは見つめてもいいさよならだ愛しいひとよ 明けていく夜に柘榴は赤く光って 成瀬悠太
頼るのが苦手な君の覚束ないその泣き顔に恋をしました（成瀬悠太）
光射し消えていく夢 東から照らされていく人類の街（成瀬悠太）
結末は氷のように澄み切って 透き通ってく何かを悼む（成瀬悠太）
飛ぶことは貴い ライト兄弟がはるかむかしに空を飛んでも（成瀬悠太）
晴れてても秘密は秘密のままがいい 心じゃなくて分かち合う嘘（成瀬悠太）
雨、雨、雨、（成瀬悠太） 雨の中 街は眠りに落ちていく ピースの箱を強く握った祝福のように流れる雨音に寝返りをうつ 君と向き合う東京のコンクリートと地続きに夢の中にも雨が降ってる
やさしさと甘さを履き違えている ただ微笑みをあなたに向ける（成瀬悠太）
思いでの成層圏を突破してあの日に帰すような雨の日（成瀬悠太）
着古したコートを脱いで外に出る 春の日差しが美しい空（成瀬悠太）
この街で何度も何度も振り返りまた前を向く もうすぐ四月（成瀬悠太）
あの人の舌が抜かれるその前に舌を絡める 嘘って甘い（成瀬悠太）
四月には離れ離れになる人の右手を握る 街の雑踏（成瀬悠太）
停電の夜を暖炉の火が照らし祖母の思い出話は続く（成瀬悠太） http://metos.co.jp/products/kamin/
末っ子は暖炉の前から離れないけど僕なんかサンタにもなる（成瀬悠太） http://metos.co.jp/products/kamin/
ひとりさりまたひとりさりパチパチと燃える暖炉の音だけ残る（成瀬悠太） http://metos.co.jp/products/kamin/
見え透いた嘘は許そう 僕だって時々他の誰かを想う（成瀬悠太）
小奇麗に並べた嘘の傍らに「君が好きだ」が転がっている（成瀬悠太）
嘘をつく 洗濯もする 明日は晴れ ロマンチックな恋でもないし（成瀬悠太）
「結婚しよう」 冗談めかして言うあなた 四月の嘘に頷くわたし(成瀬悠太)
くるくると回る世界の片隅で洗濯物を取り込んでいる（成瀬悠太）
我々は宇宙人です 透きとおる黒い夜空に星が輝く（成瀬悠太）
毎日がうまくいかないことばかり 言葉でさえもうまくいかない（成瀬悠太）
曖昧な感情ばかり生まれてく うんと好きだと言いたかったな（成瀬悠太）
うまいぼう10本分の幸福を手に握り締め駆けて転んだNANAを読む 女の子だって戦うし男の子だって恋をするのだやな想像ばかりが浮かぶ エレベーターガールがごかいですと教えた 成瀬悠太
たぶん愛だとおもうけどオレンジがやけにすっぱい日曜の朝(成瀬悠太)
美しい人を見かけた 新宿に降ってた雨は虹になってた(成瀬悠太)
落下したミルクの白はコーヒーと渦をつくってわたしを責める(成瀬悠太)
